５／１７（日）、ＮＢＣチャプター九州 第３戦が佐賀県北山ダムにて開催されまし た。 そのレポートです。 （予想） ＧＷ中からプリプラの間、とにかく良く釣れていたらしい。らしい、というのは 自分ではあまりつれなかったため。とにかくプレイヤーズの大井氏、竹本氏、森岡氏 は「数は釣れる。」と言っていたし、彼らのポイントでは魚が無尽蔵に湧いて出る ような感じであった。 唯一私がいいと思ったところは、南湖ボディウォーターの奥、明神原付近であった。 ここのシャローフラットテーブルの上に魚が回ってきているのは確実だった。 ところが、当日はヘラの大会と重なり、ＮＢＣスタッフとヘラ大会スタッフとの 協議の上、南湖は当日禁止エリアとなってしまうとのこと。ガーン！！ ここ数年、南湖を中心とした試合展開をしていたため、本湖・北湖はあまりチェック していなかった私はあせった。しかしどうしようもないため、とりあえずプリプラで 北湖と本湖を一周してみる事にした。 （プリプラ） ５／９（土）、朝からプリプラに入った。 まずは北湖の神島周辺から流して行くことにしたが、釣れない。とにかく釣れない。 結局一日シャロー打ちに終始し、スプリット・バイブ・ジグヘッド等で流していくが 釣れない。 結局何も感触を掴めないまま終った。 ちなみに５／１０（日）は、ＮＢＣ福岡の試合が北山ダムで行なわれたが、上位入賞者 は全て陣の内（北湖スロープのある一帯）だったそうだ。陣の内で良いサイズが良く 出たらしい。 このことから試合当日に陣の内に選手が集中する事は見え見えで、選手が集中する 場所が嫌いな私は、必然的に本湖を中心とした試合の組み立てを余儀なくされた。 よって前日プラでパターンを見つける事に全てをかける事にした。 （前日） 朝から大雨＋強風であったが、明日は晴れるとの天気予報だった。 天気からとりあえず魚は良く釣れるだろうから、その中でも晴れた時のパターンにも 対応できる展開を考えておかなければならない。 まずは、当日やるつもりはないが気になる陣の内をバイブでチェック。あっという間に ３本。しかし、サイズは２６、７ｃｍ。ただしプリスポーンが１本混じった。 確かに釣れる。しかし、この魚を当日多くの選手と釣り競うのと、フライト順のリスク を負うことを考えるとやはり自分のパターンには組み込めない。さらに、ここは トーナメントエリアでも再上流部分に当たるため、濁りの影響も受けやすい。 次に一番気になっていた水道エリア橋脚を攻める事にした。私はこのエリアで過去に 優勝した事があり、意気込んで臨んだがバイト無し。 やはりもう少し夏に近づいてからの方がよさそうだ。北山はようやくアフターから回復 に向かっているような状況だし。 ここで本湖に移動。お得意の７、８、９ワンドにはいりそこそこ釣れるものの、決め 手にかける。サイズもイマイチ。魚はワンドの奥に突っ込んだところで良く釣れた。 しかし、ここもチェックが厳しい。武田選手、田島選手なども来ていたし。 もうプラの時間ものこり１時間。最後にたまたま小関ワンドに入った。ここはダム サイト付近の禁止エリアぎりぎりのワンドである。たまたま他の選手がだれもやって いなかったため入ったのだが、ここで決定的なものを発見した。 水深１ｍ未満、増水で水没した草むらが偏光を通してかすかにみえたので、そこに パーティーワームのスプリットを投げた。と、３連続ヒット。やせているものの、 北湖陣の内で釣った魚より少し長い。（結果的にはこれがよかったのだが、その話は 読んでいけばわかります。）しっぽはバサバサのボロボロ。 アフターの魚だ。アフターの魚がこの天気でシャローに出てきている。しかもずいぶん 回復しているようで、バイブでも釣れる。しかも、最大魚３３ｃｍ、４５０くらいの 北山としては大き目の魚も釣った。ここなら、朝一番に活性が高い間にリミットを そろえることは可能ではないだろうか？しかも、朝一ハズシてもアフターの魚だから 小野湖でやったようにアフター狙いの釣りをすればいいハズ。 しかも何といっても誰もこのパターンに気付いていない。これしかない。 このシャローを朝一に攻め、あとはワンド全体でアフターが着きそうなエリアを絞って 攻めることに決めた。 （当日） 第２フライト。全域デッドスロー走行なので小関まで２０分以上かかったが、トーナ メンターの姿は無し。しかし、レンタルボートが入ってきて、岸に乗り上げて釣りを している。 とりあえずバイブレーションを投げまくりながら威嚇すると、そそくさと退いてく れたので、サターンワーム＃８０のスプリットをキャスト。と、いきなり２７ｃｍ。 しかし後が続かず、考えた。さっきのレンタルにびびって、手近なカバーに逃げ 込んだ奴がいるかも？と、すぐ横の倒木、ゴミがたまったカバーの中にキャスト。 すぐに同サイズがヒット。もう一投すると、またまたヒット。しかし、５ＬＢライン はカバーには弱い。ラインブレイク。気を取り直してバイブをキャスト。ヒット。 本日最大の２９ｃｍ。しかし、ここからぱたっと釣れなくなった。１０：００頃まで あれこれやるが釣れない。天気も晴れてきたし、後はアフター狙いのオーバーハング 攻めに作戦変更。しかし、釣れない。１１：００頃ようやくヒット。後一本。 しかし、しかし、釣れない。ワンド内を２周したが釣れない。 ワンド内にはレンタルが大量に入ってくるは、おかっぱりはくるわで満員。 ココが限界か？と、ワンドを出ようとした時、いつもはヘラ釣りボートが大量に並ん でいる岬の横のワンドの最も奥に強烈なヘビーカバーがあるのを思い出した。 みんなココを良くせめてはいるが、カバーの中の中は誰もやっていないのでは？ とボートを無理矢理突っ込ませ、キャスト。と、ヒット。潜られて水中に沈んだ木に 絡まれるも、ボートをよせ、真上に来て引くと外れた。キャッチ！リミット達成！！ ようやく一安心。しかし、既に１２：２０。終了まで１時間少ししか残っていない。 この状況ではこのワンドでこれ以上の魚が釣れる可能性は低い。となれば、一発狙いに 行くしかない。スタート地点である魚萬桟橋へもどって、桟橋下にサスペンドしている 大型に全てを賭ける決心をした。１２：４５に魚萬に到着。しかし、同様の考えで 集まったトーナメンターが多数いるため＋強風で思うように釣りができず、 タイムアップ。ジャスト５本で１２００くらいだ。 昨日までの状況からするとこのウエイトでは上位入賞はまず不可能だ。 竹本氏に話しを聞くと、北湖ではすぐにリミットそろえて、後は入れ替えたとのこと だった。大井氏も３５０を筆頭にそろえているらしい。やはり全体的に良く釣れて いた。がっくし。終った・・・・ 肩を落としてウェイインへ。 ちょうど、大井氏が検量中だった。大井氏、「１１５０ｇ」 「？？？？」待て待て、３５０が入っているんだろ？なんで？？ 竹本氏は１１６０だったらしい。全体的に良く釣れているが、釣れているサイズが かなり落ちていて、キーパーぎりぎりをたくさん釣っていて、そろえていても１２００ を越えていないようだ。もしかしたら・・・・ で、私の番。「たのむ！１２００を越えてくれ！！」と心の中で祈る。 「栗原さん、１３３０！！！」 やったー！！とりあえずクラブメンバーの中ではトップだ。 あとは、他の人のウェイトが気になり、ウェイインを横で見つめる。 １０００〜１２００の間でひしめき合っている。私の前にウェイインした選手で、 １８００、１７００、１５００がいたという情報を得たが、見てる中では１２００を 超える人はいない。と、年間２位の堤選手だ。彼とは１点差である。彼は北山がホーム グラウンドであり、今回彼の方が順位が上であれば、私は年間ランキングトップから 落ちてしまう。 彼は５本確実にウェイインしている。しかし、それほど大きくない。 「堤選手、１１６０！！」 「！！！！」 この後も１２００を超えるウェイトは出ず、ウェイインは終了。 ドキドキしながら結果発表を待つ。集計には１時間以上かかった。ウェイトが団子で なかなか難しかったようだ。とにかく、今回シングルに入ってさえいれば、年間トップ 争奪戦線から落ちる事はない。 で、発表。 「では、５位から行きましょう。５位、１３３０ｇ、栗原選手！！」 思わずガッツポーズ。運がよい。お立ち台が転がり込んできた。 今シーズン３戦連続でのお立ち台を達成できた。 第３戦の結果は以下の通り。 １位 重松プロ １８？？ ２位 美佐保選手 １７？？ ３位 ？？？？ １５？？ ４位 中村選手 １３？？ ５位 栗原 １３３０ １０位 竹本選手 １１６０ （以下、１１６０ｇは５人もいた。） １５位 大井選手 １１５０ ？？位 森岡選手 １０４０ しかし、重松プロの強さは半端じゃない。これで九州チャプターの北山戦は昨年から ３連続優勝だ。 年間ランキングは以下の通り。 １位 栗原 ８１Ｐ（５５＋２６） ２位 重松プロ ７６Ｐ（４６＋３０） ３位 堤選手 ？？Ｐ（５４＋？？） ４位 大井選手 ６８Ｐ（５２＋１６） ５位 大塚選手 ？？Ｐ ６位 武田選手 ？？Ｐ ７位 竹本選手 ４６Ｐ １１位 森岡選手 ？？Ｐ ということで、今回優勝の重松プロが追い上げ、堤選手、大井選手がランクダウン。 逆に竹本、森岡両名がランクアップ。このままいくと、プレイヤーズは出場者全員 年間ＴＯＰ１０に入る事も可能となってきました。 多分私は、目標としていたウェスタンチャプタークラッシック出場権をほぼ確定した のではないでしょうか？？ 残すは最後、７／２５の最終戦、遠賀下流です。ここまできたら、全戦お立ち台を 狙って、そして夢だった年間１位、アングラーオブザイヤーを目指してがんばります。 ひとえにプレイヤーズの皆さんのご協力のおかげです。感謝感謝です。 追伸。 前日の夜中、みんなで「パイレーツ」の話しで盛り上がり、特に大井氏が 「おっぱいフェチ」であることが判明しました。かれは今度から 「おっぱい大井」と呼ばれる事になるでしょう。 「ちんちん竹本」「おっぱい大井」に合わせて、森岡氏は「まんまん森岡」 にしました。 その時に、「誰かお立ち台に上がった人間は、お立ち台でみんなの前で、 「だっちゅーの」をやろうぜ！！」と私が提案してしまって、墓穴を掘って しまいました。 わたしはインタビューの最後に、「ラッキーだっちゅーの」と言いましたよ。 トホホ。 では。 |