5/15（水）会社の創立記念日
ほぼ半年振りの走行である。感触を確かめながら走るが、クラッチが
おかしい。登り勾配で負荷が一番かかるところで多少滑っている気がする。
但し、キャブのセッティングの範囲かもしれない。中速の加速がにぶい
のである。
ただ、タイムはそこそこ出ている。自分のベスト（１分４０秒２）のコンマ
５秒落ちくらいである。悪くはないが、中速の問題は片づけておかなければ
勝負にならない。
帰って、早速ライフにてクラッチを注文した。

5/30（木）代休
休日出勤やらなんやらで、練習に行けなかったので、無理に木・金と
代休をとって４連休でレースに臨む事にした。
水曜日の夜に準備をしていたところ、大失敗が発覚した。クラッチは
既に入手していたので、現場で交換できるように持って行こうとして
いたのだが、なんと、ガスケットの手持ちが無かったのである。持って
いるとばかり思っていたので、クラッチと一緒に注文していなかった。
ガガーン！
結局、この日は雨が降ったので練習には行かなかった。
また、電話でガスケットを注文したのは言うまでもない。但し、レース
当日にも間に合わないかもしれない。

5/31（金）代休
セッティングをあれこれ試したが、やはり中速の問題はクラッチの滑りで
あると断定した。
タイヤも既にボロボロで、クラッチも滑っている状況では、タイムが上が
らない。帰ることにした。
ライフに寄って、ガスケットの入荷を聞いたところ、日曜日との事。
ダメだ。クラッチカバーを外した時に、ガスケットが破れない事に賭けて
クラッチ交換をする事にした。
運良く破れずに交換終了。

6/1（土）
１回目の走行で、中速の問題が解消している事を確認した。
また、２回目の走行でタイヤを新品に換えて、万全の状態でタイムアタック
を行った。３９秒５。
勝てるかもしれない。レースは３８秒台に突入するかもしれないが、十分に
ついていける自信がある。
必要以上にタイヤを消費させないように、今日はもう帰ろう。

6/2（日）
予選はうまくクリアラップがとれない状況で４０秒台に終わったが、２番手
なので良しとしよう。ポールはやはり矢渡選手だ。３９秒に入れている。
決勝は彼との一騎打ちになるだろう。
ただ心配な事がある。以前より、ストレートの伸びに精彩を欠いている気が
するのである。オーバーホール無しで今回で３レース目である。予想以上に
厳しいレースになるかもしれない。
また、非常に暑くて体力的には５周が限界である。現役選手権ライダーの
矢渡選手は体力的には私よりは上であろう。

あまりに暑いので、子供はサーキットに持ち込んだプールで遊んでいる。
だが、水着のパンツを脱いで走り回ったりと、無茶苦茶な状態であった。

決勝スタートは悪くはなかった。３台ほどポーンと飛び出したが、矢渡選手
が４番手で私は５番手で１コーナーを立ち上がった。
ところがなんと！　矢渡選手は２コーナーの進入で先行する３台をごぼう
抜きにしていきなりトップに上がったのである。
矢渡選手だけをマークしようと思っていた私ではあったが、それについて
いけなかった。やばい、逃げられてしまう。私も１台づつ先行するマシンを
抜いていったが、やはり不安が的中していた。インフィールドで抜いても
ストレートで並びかけられる状況で、なかなか抜け出せない。２番手に
上がったところで既に矢渡選手には致命的な差をつけられていた。
あせってしまい、なかなか自分のリズムで走ることができない。タイムも
４０秒台のままである。ラスト２周で、矢渡選手の追走はあきらめたが、

国際ライセンスの意地で、せめて３９秒台にタイムを入れておこうと思い、
今一度精神集中してタイムアップを狙った。だが、週遅れの嵐に捕まって
しまい、逆にタイムは落ちてしまった。
結局２位でゴールした。

前回のレースの時に、ダンロップのサービスに貰った帽子を、アナウンサー
の陰謀で表彰台から観客に投げ入れてしまった私は、極度にその事を警戒
していた。今回は絶対に投げないぞと、堅く決心して表彰台に上がった。
観客の何人かが帽子を貰おうとして、近寄って来ているのは見えたが、
見えていない振りをして、さっさと台を降りた私であった。

今回のレースは結果こそ２位だが、矢渡選手に去年のレースから２度連続で
破れてしまった。エンジンの調子が悪いのは言い訳にはならない。
が、次回のレースまでに完全オーバーホールしておこうと思っている今日
この頃でございます。